言の葉

ひとつふたつまた落ちていくよ 誰にも気づかれないまま

みっつよっつまた落ちていくよ 誰かに握りつぶされそうでも

 

アスファルトに落ちた言の葉 誰かに踏み潰されて

くしゃくしゃになったその姿は誰かの泣き顔そっくりで

 

ひとつふたつ数えていたら 風に煽られどこか遠くへ

みっつよっつ数えていたら 空の青さに嫉妬して

 

土に還ってゆく言の葉 その命は一瞬で

しわしわになったその姿は誰かの笑い顔そっくりで